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2006年1月 9日 (月)

【鉄旅】さらば、「出雲」

 朝5時過ぎに起床し6時の普通列車で浜坂へ向かう。

 途中はまかぜ2号に追い抜かれる。この列車、鳥取を6時18分に出発するが1時間近く後発するスーパーはくと2号よりも大阪に到着する時間が遅い。いったい何のために鳥取から出発するのかさっぱりわからない列車である。単に浜坂駅に夜間留置できないからという理由のような気もする。

 浜坂駅に降り立ち窓口に行って鳥取までの乗車券と立席特急券を購入。たった1300円で夜行特急に乗れるのだ、30分だけど。

 ホームでボーっと待っていると車内販売のおじさんに声をかけられる。話をしているとやはり週末の出雲の混雑度合いは凄い事になっているそうだ。傍らの車販用のワゴンには山の様に弁当が積み込まれている。これがほとんど売れるのだろう。

 そして朝日をバックに背負いながらDD51に率いられた「出雲」が入線してくる。今日は電源車込みの9両編成。通常通りの長さである。

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 車内に乗り込む。まずは食堂車へ。現在は営業はしておらずサロンカーのような扱いになっているが車両番号は「オシ24-703」、食堂車のままである。

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 できる事ならばこのテーブルに座って食事をしてみたかったなぁ・・・。トワイライトと北斗星なら食事をした事があるがあれはサシ481改造のオシ24だから純粋な24系客車とは言いがたいし・・・。

 しばらくしてから客車へ移動。隣の車両はほとんど乗客が乗っていた気配がない。ボックスに落ち着く。列車はのんびりと鳥取を目指して走っている。時折先ほどのおじさんが忙しげにワゴンを押して走っていったり乗客が廊下を駆けていく。どう見ても普通の客がいない(笑)。

 車内は実に静かで時折レールの継ぎ目を渡る音が響くのみである。

 時折日本海が山の間から見える。先ほども同じ所を進んできたのだが不思議と特急列車から見ると違う所に見えるのは不思議なものである。

 誰もいない客車の中で意識は20年以上前に巻き戻されていく。

 今を去る事21年前の昭和60年3月、私は母親に頼み込み東京へ行くのに初めて寝台特急に乗せてもらった。それがこの「出雲」だった。当時は2往復あり車両の真下で発電用のエンジンがやたらにうるさかった記憶が残っている所を考えると24系を使用していた4号ではなく14系を使用していた2号ではなかったか。

 前夜から興奮してろくに寝られなかったのに実際に乗りこむと更に興奮してほとんど一晩中起きていた事が思い出される。それはとても楽しい一夜だった。

 そして今「出雲」はもうすぐ廃止される。いよいよもって寂しくなる。

 30分はあっという間、列車は鳥取駅に到着した。この駅でなぜか10分近く停車するので思う存分撮影しておく。

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 たなびく排煙を残しながら列車は去って行った。まずもう見かける事はないだろう。

 さようなら、「出雲」。

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