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2006年7月21日 (金)

【鉄旅】北海道旅行1日目

 吉岡海底駅の見学終了の報を聞いてから2ヶ月あまり。紆余曲折の末にどうにか無事に京都を発つ日がやってきた。


 午前4時34分、定刻に品川駅に降り立つ。停車駅毎に目が覚めるという最悪の状態で睡眠はあまり取れていない。最近こんなんばっかりだ。だいたいあの 373系のオープンデッキ構造がよろしくない。デッキで大声で話すバカップルの声やら全部筒抜けである。全席指定の建前はどこへやら、車掌もさっぱり取り 締まろうという気もないようである。
 ここから羽田空港へ向かうので京急の連絡口に行くがさすがにまだ開いていない。しばらくその辺をぶらぶらして時間を潰すとようやく5時前に扉が開く。 ホームには金沢文庫行の普通列車が止まっている。京急蒲田で羽田空港行に連絡するとのことなので乗り込む。

 車種は新1000形の4V、1437F。昨年新 製の新車であり、フルカラーLEDの行先表示機が目立つ。
 あまり前回じっくり見ていなかったので意識していなかったがサーモンピンクの内装材というのは珍しい。
 そして5時02分に出発。こいつはIGBTタイプのインバータなのでごくごく常識的な音がする。
 出発してすぐに北品川駅に到着。というかその次もえらく短距離で駅が現れる。快特に乗っていると全然わからなかったことだが。

 天候は生憎の雨、しかも始発列車である。出発直後に勾配が現れると車輪が空転しているのかつられてインバータの音が妙なことになっている。

 駅数は多いが15分ほどで京急蒲田に到着、隣のホームで待ちうけている新1000形の1009Fに乗り換える。支線区なのにこちらが8連になっているが、おそらく折り返しで直通列車になるのだろう。
 今度は初期車なのであのシーメンス・ドレミファインバータである。
 しかし今度もまた出発直後の急カーブと雨とで空転!旋律がめちゃくちゃになった上にガクガクと車体が揺れている。その後も半地下駅の大鳥居駅の出発時にも激しく揺れる。運転手の技量の問題なのか、車両の問題なのか、どっちにせよえらく乗り心地が悪い。
 まぁ地下線に入ってしまえばあまり関係なく羽田空港駅に無事到着。ちょうど対向ホームに600形606F、ブルースカイトレインがいたので撮影する。もっとも入れ替わりですぐに出発して言ったので2枚くらいしか取れなかったが・・・。

 エスカレータを登り改札を出るとANAの自動チェックイン機が並んでいるのでここで発券とチェックインを同時にしておく。

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 確か昨年開業の新しい建物だけあってきれいな建物である。ただどことなく他の空港と似ているような気もする。空港にオリジナリティを期待するのは間違っているのだろうか。

 朝もまだ5時台だというのに多くの人が溢れ行きかっている。飛行機の行先にも国内各地の地名が並ぶ。比較するのが悪いかもしれないが大阪伊丹空港とは雲泥の差である。やはり東京は何かにつけ有利なのだなと思い知らされる。
 手荷物検査を終え出発の55番ゲートへ向かう・・・がこれがまたよりによってもっとも奥のゲートである。動く歩道を何本も乗りついてようやく到着。確保 していたANA4781便はAIRDOの共同運航便で機材はAIRDOのB767-300ERで運行されるとの事。AIRDOの機材は始めてである。まぁ 関西への乗り入れがないから当然だけれど。

 しばらくボーっとしているうちに搭乗開始。降りるのに早いように通路側を指定していたら中間3列の端だったが幸いにして満席でなく隣は空席で出発した。
 いつも以上にぐるぐると滑走路を走り回り予定時刻を10分近く遅れてテイクオフ。いきなり先行き不安である。

 ここで眠気に襲われついにダウン。気がついたらすでに半分以上の時間がたちドリンクサービスが終わっていた(笑)。

 結局10分ほど遅れて函館空港に着陸。天候は・・・微妙に雨がぱらついている。北海道に来てまでまだ雨に降られてますっ!!

 空港前から函館駅前方面へ向かうシャトルバスに乗って湯川温泉バス停で降りる。ここから函館市電の湯の川電停へ向か・・・って一体ここはどこですかっ!!

 どうやら温泉旅館街のど真ん中らしく湯の川電停とはまったく違う場所に下ろされてしまったようである。

 あてずっぽうで歩き出した結果全然逆方向に進んでしまい結局道行くおじさんに場所を教えてもらいようやく電停にたどり着いたときには予定時刻をオーバーしてしまっていた。
 こうなったら一部は夕方に回すとしてどちらか一方の路線だけに絞るしかないだろう。そう思って電停に掲示されている時刻表を見ていると9時07分にチンチン電車が来ると書かれている。どうせ遅れたならこれにでも乗るとしよう。何本か見送って待つ。

 ところが待てど暮らせどやってこない。仕方がないので次の列車に乗り込んで運転手さんに聞いたみたところ「雨なのでちょっと様子を見ているようです。天気になれば出てくると思うんですけど」と言われる。

雨が降ったらあかんって一体どういう車両やねん!!(泣笑)

 仕方がないのでこの函館どっく前行の列車に乗って行くことにする。1000形といい元東京都電の7000形の譲渡車である。

 ガタガタと揺れながら併用軌道を走っていく。数駅行ったところの車庫をのぞくと件のチンチン電車がライトをつけて待機していた。見ると古の京都市電のN 電のようなエンド側がオープンになったクラシカルな車両だった。程度がどうかは知らないが雨が降ったら走れないということであれば相当老朽化が進んでいる のだろう。

 路面電車は信号に散々阻まれながらのんびりと走っている。正直イライラするくらい遅い。おまけに窓外の風景に代わり映えがしないから眠たいやら気持ち悪いやらもう散々である。
 見ていると年配の人が「よっこらしょ」といった感じでステップを苦労して降りている。函館市電はバリアフリー化がほとんどといっていいほど進んでいない。
 五稜郭公園前電停と松風町電停で二度方向転換して函館駅前に出てそこからまた左に曲がりどっく前方面と谷地頭方面とに分岐する十字街電停に差し掛かり、この車両は直進する。
 左手に有名な坂を見やりつつおおよそ50分近くかけて終点に到着。定刻より遅れていたためにあっという間に引き返していった。

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 雨がやや強くなり吹き付ける風も冷たい。さすがに半袖シャツで耐えられない。ここでウィンドブレーカーを纏い、10分後の次の列車を待つ。
 次にやってきた車両は新しい8000形。きびきびと走り定刻どおり10時25分に函館駅前に到着。慌てて駅弁を買い込みホームに駆け込む。すでに白鳥18号はホームに入線していた。

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 隣接する函館運輸所の線路を見るとなんとトワイライトエクスプレスが留置されている。羽越線が復旧するまで当分の間はここに居座ることになるのだろう。回送表示を出しているトワイライト車両なんて初めて見た。

 さてここで今回の目的の青函トンネル海底駅の一つ、竜飛海底駅へ向かう。
 もはや通い慣れた感のある江差線を西へ向かう。ちょっと早いが駅弁を開ける。

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 今日は「とん唐釜めし」。パッケージには「とん唐弁当」と書いてあるのだが。
 ご飯の上にレタスが敷かれて更にその上にとんかつとポテトが載せられている。レモンも添えられているのでこれを絞ってかけろということだろう。しかしよく見るとご飯にはきんぴらゴボウが混ぜられている。

 つーか、いったいきんぴらゴボウにレモンがかかるとどんな破滅的な味になるのやら(笑)。

 おそるおそる食べてみる。

 ・・・・・、あ?

 おいしいじゃないですか。意外とイケる。
 万人にお勧めはできないがいいんじゃないかい、これ?
 でもこういう当落線上ギリギリの弁当ってベストセラーにはならないで早々に消滅するんだよねぇ(笑)。

 腹もくちくなり眠たくなってくるが、まもなく青函トンネルに突入、こうなると寝てはいられない。

 轟音の中アナウンスが入り竜飛海底駅の接近が告げられる。
 竜飛海底・吉岡海底共に便宜上「駅」と言われるが本来は「駅」ではなく非常時の消火・避難・脱出設備を兼ねる「定点」といわれる設備であり自由に乗降ができるわけではない。
 ゆえに降りるのも規定のドア(竜飛海底駅の場合は2号車ドア)に集合し、そこからJR北海道の案内人と警備員に付き添われて移動する形になる。
 ドア前に集いし勇者(観光客と読む)は私含め10人。

 減速して竜飛海底駅に進入する。車掌が直接ドアコックを操作して目の前のドアだけを開ける。そしてついに狭いホームに降り立つ。

 いままで計画倒れが続きついぞ来ることができなかった海底駅にようやくその一歩を印す事ができたのだ。そのきっかけが吉岡海底駅の廃止だったというのがなんとも皮肉なものだが。

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 列車はすぐに去って行く。ホームは意外なほど長い。それもそのはず、16両編成の新幹線を停車させるだけの長さを持たせてあるとの事である。
 まず本坑の横に平行して掘られた避難誘導路に案内される。ここで大きな荷物をもっている人は預けて、案内人の後ろについて歩き出す。

 温度は暑くもなく寒くもなく。年間を通じてほぼ一定に保たれているそうである。

 しばらく歩くといざというときの避難所に到着する。1000人程度を収容可能だそうだ。
 ここでJR北海道お得意のオレンジカードの販売がある。ドラえもん海底列車のデザインのものだったが「2006ファイナル」の文字につられて1枚購入する。

 その奥にご大層な造りの大きな鉄扉がある。火災の時に備えて常時風速1m程度の風が吹き込む構造にしてあるのだが(そうする事によって煙にまかれること を防ぐ)、その仕切りになる設備である。ここから向こうは地上の青函トンネル記念館から来ても来ることのできる場所になる。二重扉を通りさらに鉄柵を通り 体験坑道エリアに入る。

 ここからは青函トンネルを掘るに当たって開発された技術などの説明がされている。宮脇俊三氏の著作にも出てくる(「線路のない時刻表」だったと思う)話ではある。
 実際のところトンネルを掘るに当たって硬い方はどうとでもなるらしい。
 問題になったのはやわらかい地層の方で特に難儀だったのがF10といわれる断層でたったの1キロを掘るのになんと4年半を費やしたという。通常の工法で 作るとトンネルが歪んでしまって自壊するということでトンネル本体の3~5倍にも当たる面積に幾重にも放射状に液体セメントを流し込み、しかも大型の削岩 機を導入したものの自重で沈み込んでしまい役立たずになり最終的には手掘りで進んだという。
 戦後すぐに青函トンネルの調査開始に関する書類に判を押した当時の国鉄の十河総裁は「技術屋さんのロマンだな」と言ったと伝えられているが、そのロマンにのべ何千人もの人が40年もの歳月と命と知恵の全てをかけて作り上げたのがこのトンネルなのだ。
 瀬戸大橋などの大型建造物と比べて全貌が見えずその凄さがいまいちわかりにくいが間違いなく戦後日本最大の芸術品の一つとしてもいいのだろうな。通り抜けるだけではまったくわからないものである。

 そのあたりの解説が終わりついに地上へ向かう。
 通路の果てに仮設のようなホームが設けられておりオレンジのケーブルカーが1両、停車している。

 

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 これが日本最北、かつ日本唯一の地下ケーブルカー、青函トンネル記念館竜飛体験斜坑線。また全長778m、鉄道事業法下において営業する鉄道路線としては日本最短の鉄道路線でもある。

 ケーブルカーを乗り潰し対象に入れてしまうとおそらく屈指の難関になってしまう路線である。どちらかというとこの竜飛海底駅側から来た方がややラクでは ある。ちなみに青函トンネル記念館の取り付け道路が冬の間は雪のために閉ざされるのでそれにあわせてこの路線は4月下旬から11月上旬の季節運行路線であ る。これもまた乗り潰しを難儀にしている要因でもある。

 つーか苦労して北海道まで来てこれに乗っても0.1%くらいしか増えないんだから始末が悪いったらありゃしない(笑)。

 車内に乗り込む。車内はお世辞にも広いとはいえないが意外に席数は用意されている。
 車両は1両のみで交走式でもないので車両が純粋に上下しているだけというのも珍しい。ちなみに工事当時には現在階段が設けられている部分にももう一本線路がひかれており複線だったそうだ。
 ガックンガックンと揺れながら地上目指してのんびりと登って行く。
 やがて7分ほどで地上の青函トンネル記念館駅に到着する。差し込む日光が眩しい。
 見ると坑道(軌道)と駅舎の間にまたしても巨大な鉄扉がありそれがゆっくりと降りてきて蓋をする。完全に閉まってからようやく脇の人間用の扉が開かれ外への道が開かれる。どういう理屈になっているかはわからないが厳密な管理がされている。

 そして地上の青函トンネル記念館で自由行動になる。それほど時間があるわけではない。展示はさっと見て外に出てみる。
 外には坑内で使われていた人車などが展示されている。
 ・・・・、まぁ朽ち果てかけているんだけれども。

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 その間海からは強い風が吹き付けてくる。
 風力発電用の風車が立てられているのもわかる、年間平均して秒速10m以上の風が吹いているとの事である。

 時間が来たので集合場所に戻り再びケーブルカーに乗って地下に戻る。
 早足に坑道内を逆戻りして竜飛海底駅へ。

 案内役の職員さんにお礼を言ってスーパー白鳥24号に乗って海底駅を後にする。

 この列車は青森までノンストップである。ちょうど席が4席空いていたのでボックスにして足を投げ出してしばしゆっくりと寝る。

 青森に到着。

 さぁ。

函館に戻るぞ(泣笑)。

 海底駅の見学コースって乗る列車が決まっているから仕方がないんだけど・・・。

 少し時間があったので立ち食いそばを頼む。これがまた北海道並みにツユが黒い。味が濃いのは好みなんだけどね。

 そして今度は白鳥15号に乗車。途中PCを起動させてテキストを打ち出すがあっという間にバッテリーが干上がる。後半はほとんど寝ていた。

 17時33分、定刻に函館到着。朝に乗れなかった函館市電の十字街-谷地頭間を乗りに行く。

 十字街で左に別れ、坂を上り、青柳町電停からは一気に下り終点の谷地頭電停に到着。少し行った所に市営の谷地頭温泉がある。天気と気分が良ければ入って行くところだが今日はこの気温で入ると湯冷めして風邪でもひきそうだからやめておく。

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 再び路面電車に乗り函館駅前に到着。駅近くのホテルにチェックイン。

 しばらく休憩してから晩飯を食べに行く。行先はもちろんラッピことラッキーピエロ。これが楽しみで函館に来てるのだよ。

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 今日も相変わらずチャイニーズチキンバーガーは崩壊しまくっていたが(笑)おいしさも相変わらずだった。

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 えー、多数のコメントありがとうございます。

 が。

 すいません、寝させてください(笑)。もー死にそうです。

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コメント

ププッ。
今日のでか文字は4つ。
「一体ここはどこですかっ」って今回もいろいろありそーですね。

明日も無理せず気をつけて。

投稿: やまし | 2006年7月22日 (土) 00時06分

無理せずゆっくりと。
気を付けて下さいね

投稿: 野鉄 | 2006年7月22日 (土) 11時26分

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