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2006年12月30日 (土)

四国旅行2日目:四国西岸を巡る

 それでは2日目です。

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 朝5時45分、起床。

 睡眠時間は長くないが意外に目覚めは良い。身支度をしてホテルをチェックアウトする。

 ・・・・・寒ッ!!

 京都と同じくらいに寒い。少なくとも南国に来ているという感じではない。

 駅へ行き宿毛行の始発列車を待つ。あまりに寒いので待合室に逃げ込む。

 ようやく出庫してきた始発列車はTKT-8021、「だるま夕日号」である。イベント車両としてお座敷車両にもできるそうだが普段はただのオールロングシート車両であり非常に迷惑である。
 あまりに寒すぎるためか暖房も効きが悪い。

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▲ TKT-8021「だるま夕日号」(宿毛駅にて)

 定刻6時36分出発。いかにもローカル線然とした中村線と異なりこちらは後年高規格で開業した路線。すぐに高架線に入り、山にぶつかればトンネルで貫き、ほぼ一直線に線路が伸びている。
 最初に普通の乗客が二人乗っていたが最初の停車駅具同(ぐどう)駅で下車してしまい貸切となる。
 中村-宿毛間の丘陵地帯をひたすらまっすぐ引かれている線路。アップダウンは結構あるがスピードは速い。あっという間に東宿毛駅へ。ここは単線、1面1線の駅だが一時期終着駅になっていた事がある。
 そして終着の宿毛駅が近づく。65キロ→45キロ→25キロ→15キロと執拗といえるくらい速度制限標識が立ち並ぶ。
 あの特急南風突撃事件にはさすがに懲りたようである。

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▲ 宿毛駅にて
 このガラス張りの部分に2008号が衝突、2両目の2118号に押しつぶされ串刺し状態でこの向こう側に突き出ていたという。同時に運転士が死亡、何があったのかは永遠に不明になってしまった。

 これにて高知県完乗。線路はこれ以上ないがバスがある。宿毛駅前からJR宇和島駅前へと抜ける系統で一日に数便運転されている。
 バス停の様子を見に行く。場所だけ確認して再び駅舎内に逃げ込む。めちゃくちゃ寒い。

 20分ほど後にやってきたローステップタイプのバスに乗る。乗車したのは私と女子高生の二人のみ。
 このバスは運転台後方左のいわゆる「特等席」が荷物置き場にされてしまっており致し方なくその後方に座る。

 バスは国道56号線に乗り進路を北にとる。いきなりの峠を越え愛媛県に入る。
 結構なペースで走り続ける。乗客の乗降はほとんどないに等しい。

 城辺という町から左手に海を見ながら走る。時に峠を越してまた海沿いにというまるで山田線の釜石~宮古間のような風景が続く。
 嵐という集落から先はひたすら山間を走り続け2時間近く後に宇和島駅に到着。

 ここから伊予市駅を目指す。残る四国の未乗路線は伊予鉄の一部のみである。

 ホームを眺めているとキハ185系3000番代の普通列車が入線してくる。お、ラッキー、と思ったら予定の列車はキハ54の単行だった(涙)。

#というか時刻表にワンマン列車って書いてあったんだからキハ185系はありえないということに早く気がつけよ(→俺)

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 補足:
 JR四国は「ワンマン列車は一両のみ」という風に決まっている。たとえ2両編成で運行されていてもその場合1両は閉鎖される。
 よってワンマン列車にキハ58系やキハ185系が充当される事はありえない。
 ついでに言っておくと土讃線・高徳線系統なら1000形。1500形があるのでクロスシートの可能性は残っているが予讃線のこのあたりはキハ32とキハ54しか配属されていないので「ワンマン(気動車)列車=ロングシート」の構図が成り立つ。
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 松山まではすでに何度も通った区間なので読書や睡眠をして過ごす。
 ふと目覚めた伊予吉田駅で2000系TSE(2000系試作車)と行き違う。かつては高徳線の「うずしお」専用となっていたがこちらに移ってきてなかば「宇和海」専用になっているようだ。
 そしてこの列車の終着、八幡浜が近づくとアナウンスが流れる。
 「この列車は八幡浜より11時26分に出発する伊予市行の普通列車になります。松山方面へおいでの方はそのままご乗車ください」
 乗り換えの手間が省けたと喜ぶべきかまだこいつに乗らないといけないと考えるべきか・・・。

 八幡浜に到着し乗っていた乗客は私以外全て降りてゆく。なるほど、ねぇ。

 10分ほどすると後方から追いついてきたTSE使用の「宇和海10号」に追い抜かされる、更に10分後にようやくこちらも列車番号を変え、伊予市に向かって出発した。やはり特にやることもなくうつらうつらする。

 次に目が覚めると伊予出石の手前だった。このあたりから線路が周防灘に沿って走り景色の良いところである。せっかくだから撮影にいそしむことにした。

 すでに2回通りどのあたりでどんな感じになるかは記憶している。

 運転台後ろでカメラを持って待ち構えているとふとカメラを持った女性が近づいてくる。先程から窓外の景色を熱心に見ていたところを見ると同業者かもしれない。
 ちょっと様子を見ているとやはり座席とこちらを行ったりきたりしている。

 「鉄子さん」の実物を見るのは初めてだなぁ、などというやや不謹慎な感想を抱きつ声をかけてみる。

 すると同じ関西からやってきたそうで、この先の下灘駅で降りるとのこと。

 この先の予定はかなり余裕があるし、下灘駅には興味があったが降りた事がない。どうもこのまま通過するのが悔しくなってきた(笑)。
 切符は伊予市まで買ってある(今日はJRはこの区間のみなので18きっぷは使っていない)のでちょっともったいないが、ま、いいや。

 下灘駅に着き、彼女のあとに降りる。

 吹き抜ける風が気持ちよい。目の前に広がる伊予灘の景色もすばらしい。

 朝はあれだけ寒かったのに、日がのぼってからは順調に気温が上がり、実に暖かくてよい。とても12月とは思えないくらいである。

 話をしてみると日程は違えど同じようにムーンライト高知で四国入りして足摺岬を回ってこちらにやってきたという話である。
 相当旅慣れているようで(本人は否定していたのだが)荷物は軽装。18きっぷのポスターに使用されていることからこの駅に来たということだった。うーん、結構すごい人である。

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▲ 下灘駅にて
 どこかで見たような構図(笑)。

 お互いに写真を撮ったり、海まで散歩したり。

 一人だと暇をもてあましがちな1時間もあっという間だった。

 やってきた松山行の普通列車に乗り込む。そして伊予市で私が下車するのでここでお別れ。彼女は松山で友人に会って今夜のムーンライトで関西に戻るということだった。

 ここからはいつもどおりの一人旅に戻る。

 JR伊予市駅前の道路を渡ると伊予鉄道の郡中港駅がある。ここから松山市までの郡中線と松山市~横河原の横河原線、それと軌道線の本町線が未乗路線である。

 車両は元京王5000系の700系。貫通扉の行先表示機が撤去されているのでオリジナルに比べて淡白というか間延びしたように見える。
 乗り込むと旧型車両独特の「ぽへぽへ」というコンプレッサーの動作音がするのがなんともいえない味を出している。

 間もなく出発。短い路線だが運転感覚は短く頻繁に対向列車と交換する。車窓自体は住宅地の真ん中を走り抜けるだけなので面白みはない。ただ松前(まさき)駅の駅舎が木造駅舎でいい感じであったくらいか。
 松山市駅で横河原行に乗り換える。最初は立客も多かったが久米駅のあたりまで行くと乗客は半減した。やがて松山市街地をぬけ、風景も郊外のそれになってくる。
 30分ほどで終着の横河原駅に到着。1面1線のシンプルな駅で、駅舎は先の松前駅とどうようの古びたよい木造駅舎である。

 駅待合室には大型液晶ディスプレイによる出発案内とICカードのリーダーライターが備え付けられている。ちょっと場違いな装備だが古い器に新しい酒というのもまた良いのかもしれない。

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▲ 横河原駅外見

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▲ 横河原駅待合室にて

 これであとは本町線のみだが日没が近づいている。もったいないがすぐに折り返す。松山市駅から市内線に乗り換えるつもりにしていたが南から行こうとすると接続がうまくいくかあやしいので古町まで行って市内環状線北回りで本町六丁目に向かう。
 古町で乗り換えようとするとやってきたのは「伊予の踊り子」、リトルダンサータイプSの2100形。以前見た事はあったが乗るのははじめてである。

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 補足:「リトルダンサー」
 アルナ車両と他数社の共同開発で誕生した純国産低床車のシリーズ名。
 「リトルダンサー」という名には「小さな踊り子」というそのままの意味と「段差が小さい」というシャレが込められている。
 この名前を考えた人間からはぜひ座布団3枚は持っていってもらいたい。
 「タイプS」というのは松山市駅構内の折り返し線の有効長の関係で長車体の連接低床車は導入が無理ということでアルナ車両と共同開発されたタイプ。
 他に複数のタイプがあり土佐電気鉄道・鹿児島交通局・長崎電気軌道が導入している。
 「伊予の踊り子」というのは私が勝手につけた渾名なので気にしないでほしい。
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 通常の1車体の中で低床構造化したためか端(台車の上)が極端に跳ね上がり、真ん中が短い奇妙な構造になっている。乗車定員も通常車に比べて大幅減ということで微妙な車両ではあるが間違いなく乗り降りはスムーズである。まぁ伊予鉄道市内線は一部を除いてかなり運行間隔が短いので多少積み残しが出ても致命傷にはなりにくいのでこれでも良いのかもしれない。

 本町六丁目へはすぐに到着。本町通のど真ん中にある本町線本町六丁目電停で列車を待つ。この区間は30分に一本しかなく時計を見ると後15分ここで待つしかないようである。
 日没が近づき風が冷たくなってきた。

 体が冷え切ったころにようやくやってきた列車に乗り込む。列車は本町通を南下して行く。10分もかからずに西堀端に到着、これにて愛媛県完乗とともに四国完乗!!
 そのまま乗車を続け勝山町で下車、ホテルにチェックインする。

 この時点で17時過ぎ、まだ時間に余裕があるので荷物の大半をホテルにおいて再度列車に乗り(一日乗車券を購入済、300円は激安!!)、無駄に市内線を一周してから道後温泉へ行き、旅塵を払って本日は予定終了。

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